出会いと別れ


がぜん湧いてきた筈の勇気とともに、ただひたすら待とう!と心に決めたのもつかの間で、最後の北ゲートに到着して10分強で、帰り行く人並みの中に赤いバンダナを探すが見つからず、気持ちは焦るばかり。

 正直たった10分間くらいの間に、もう帰ろうか?と何度、思ったことだろう。しかし、そこで力を発揮したのが、昔からデートの待ち合わせ場所に遅れてやってくる相手をあと1分の精神で待ち続けたとき同様の確信なき中の粘りだった(単に未練たらしいだけ)

 しかし、さすがに帰途へ急ぐ人たちを見ていてそろそろ諦めようかと思っていた。

そもそもこの人ゴミの中で、数名の同志を探すこと自体無理があったんだと・・・・・・

万博にお別れを告げるには、掲示板住民の人々の思いを胸に周れたことで、十分満足していたが、同志と会わずに会場をあとにする事に対して、会場内に忘れ物を置いてゆかなければならない様な気持ちに苛まれていた。






その時、ボクの脇から


「もしかして!」


と言う声が聞こえた。

その声の方向を見ると、そこには頭に黄色いバンダナ姿のとらこさんがいた。あるまんがのキャラクターをイメージしていたので(ごめんなさい)どんな人なんだろう?と思ったいたが、想像をいい方向に裏切ってくれる、はつらつとした可愛い女性がとらこさんさだった。

彼女の手をとり握手した時。やっと会えた事が実感できた。と同時にずっとパソコンの前で応援してくれていた同志のみなさんの笑顔が目に浮かんだ。

まだ見ぬ人々とこれだけの一体感を感じる事がで来たのも「0から行こう愛知万博!」の管理人さん、そして同じ住人の人々のお陰だと思うと感謝の気持ちでいっぱいだった。

これで目的は果たされた。そろそろ帰途に着こうかと思っていると、あゆたろうさんがこちらに向かっているという情報。待つこと数分。CBCのTV番組で赤いバンダナをアピールした、優しげなジェントルマンのあゆたろうさんとの対面。あゆたろうさんの顔にも安堵の笑みが浮かぶ。

そして3人で手をとり、そして数々のドラマを生み出してきた北ゲートの文字が見える場所で、記念撮影。

そしてボク達は、愛地球博、サイトの管理人さん、掲示板の住人の方々への思いを胸にそれぞれの帰る場所に向かった。

最後の北ゲート。涙に咽ぶゲートのアテンダントさん、警備員のおじさん、そしてアテンダントさんに

「泣かないで」

と涙を拭ってもらっている子供たちを万感の思いで、見つめながら、涙ながらのクルーのひとりひとりと出来るだけ握手して、ありがとうございましたの言葉をかけながら遠ざかる夢見る山を何度も、何度も振り返りながら夢舞台を後にした。



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